こんにちは。
今日は、長らく続いている基礎工事についてのお話の最終回、
「立上枠組~仕上げ」について解説します。
まずは、立上り枠組です。
前回までのお話で底盤にコンクリートを打設しましたが、土台から上の構造部材達は底盤に直接乗る訳ではありません。
底盤より35センチほどの立ち上がりの上に構成されます。
ここではその立上り部の型枠を組んでいきます。
立上りは外周部だけでなく内部にも柱や筋交いの下等の力がかかる箇所にいくつか設けられます。
立上りの幅は基本15センチですが、内容に応じて細かく設計されています。
また、家が建ってからも床下点検が行えるように人が移動できるようにしなければなりません。
そのため立上り枠を組む際に「人通口」と呼ばれる通り道を仕込みます。
立上り枠が組終わったら、コンクリートを打設していきます。
コンクリートの高さレベルが一定になるようにマーキングに合わせて打設していきます。
ただし、マーキングに合わせても高さを一定に揃えるのは難しいです。
そのため、最後にレベラーと呼ばれる少し水分多めに混ぜたモルタルを天端5ミリ程流し込み、高さを整えます。
ここまで来たらまた数日養生期間おいてから、型枠を解体します。
コンクリート打設前に型枠に専用の溶剤を吹きかけておくことで、型枠が綺麗に剝がしやすくなります。
型枠を外したら最後に余分スラブを削り、掃除をして基礎工事の完成です。
以上、今回は立上枠組~仕上げまでのお話しでした。
皆さんのお家づくりのお役に立てれば幸いです。
龍場